東京理科大学の指定校推薦の面接を体験談を交えて詳しく紹介します

受験

はじめに

ミスタ
ミスタ

こんにちは。

ミスタです。

この記事では理科大の面接本番のすべてをできるだけ細かく、具体的に伝えます。

これから指定校推薦で理科大の面接を受ける人に向けて、どんな流れで進めていくのか、面接対策には何をすればいいかなどを徹底的に解説していきます。

この記事1本で本番は大丈夫だと言えるような内容になっているので、しっかりと読み進めてください。

理科大の指定校推薦のスケジュールの全体像はこちらの記事で解説しているので、よければ一緒に御覧ください。

この記事では僕の体験談をもとにしているので、年度やキャンパス、学校によって内容は異なる可能性があります。

  • 東京理科大学工学部情報工学科
  • 指定校推薦
  • 葛飾キャンパス
  • 2025年度

これらを踏まえたうえでご覧ください。

ではいきましょう。

当日の持ち物・服装・髪型

受験当日はどんな持ち物を持って、何を着ていけばいいのか不安な方もいるのではないでしょうか。

1つづつ解説していきますね。

持ち物

持ち物は、以下のものは絶対に持っていきましょう。

  • 受験票
  • 筆記用具
  • 水筒・ペットボトル
  • スマートフォン
  • 交通費

これらに加えて要項に書かれているものがあれば必ず持っていきましょう。

また、これらだけでも問題はありませんが、面接の待ち時間は思っている以上に長いです。

そのため、

  • 面接前に見ておきたいもの

を持ってきておくと、時間を潰せます。

待ち時間にスマホは使えないので、こういった紙媒体のものを用意しておきましょう。

「面接前に見ておきたいもの」のおすすめは後述します。

またこれらのものを持っていくための鞄については、もちろん学校指定の通学鞄でもいいと思いますが、必ずしも通学鞄でなくてはいけないわけではありません

自分の使い慣れているものを持っていきましょう。

服装・髪型

服装については学校の制服でいくようにしましょう。

指定校推薦というのは高校と大学の信頼関係の下に成り立つ方式で、推薦者はいわば、高校の顔として来ているわけです。

ですので、よほどのことがない限り、自分の通っている高校の制服を着ていくようにしましょう。

もちろん夏の期間に使用する半袖のようなものではなく、正式なものです。

またピアス等のアクセサリーなどは外しましょう

腕時計については持っていたほうがいいですが、できるだけスマートウォッチは避けたほうがいいです。

髪型については、一般には「清潔感のある髪型」「自然な髪型」などと言われていますが、常識の範囲内であれば基本的には問題ありません

強いて言うのであれば派手な髪色や、顔全体を髪が覆う貞子のような髪型は避けたほうがいいでしょう。

セットについては、全然していいと思います。

むしろ清潔感のあるセットなのであれば、したほうがいいです。

僕自身は「自然な髪型」という表記にセットが引っかかるのではないかと思い不安だったのですが、実際はセットしている人もかなりたくさんいました。

面接本番の心構え

面接本番はとにかく緊張すると思いますが、1つだけ信じてほしいのが、

絶対に落ちない

ということです。

ノックの回数を間違えようが、面接中に言葉に詰まろうが、パニックになって変なことを言ってしまおうが、面白いくらいに落ちません。

あなたの戦いは校内選考を通過した時点ですでに終わっています

これからお世話になります、と挨拶のつもりで向かえばいいんです。

…とまあ伝えたいことは伝えたんですが、正直不安ですよね

落ちないとわかっていても、面接というものは緊張するものです。

「落ちるかもしれない」という不安は今すぐなくしてほしいんですが、単純に面接が怖いという人向けに、その不安を軽減する方法を教えます。

それは、

  • 志望理由書に書いた内容と自分の認識をすり合わせる
  • 考えられる質問に対する返答を用意しておく
  • 模擬面接を行う

以上3点です。

それぞれを説明していきますが、より具体性を増すために、僕が実際にやったことを紹介していきます。

面接の対策で最も大事になるのが、志望理由書です。

提出する前に、必ずコピーや写真を取っておきましょう。

僕が実際に提出した志望理由書がこちらです。

志望理由書に書いた内容と自分の認識をすり合わせる

まず知っておいてほしいことが、指定校推薦の面接は志望理由書の内容をもとにして質問される、ということです。

そのためもし志望理由書に自分を盛って書いてしまったり、本心でないことを書いてしまっていたりするのであれば、その内容に自分を合わせたほうが無難です。

例えば僕の場合、別にゲーム業界に入りたいわけではありませんでしたが、志望理由書にそう書いていたためゲーム業界に入りたいことを面接でもアピールしました。

つまりあなたがやるべきことは、

自分の書いた志望理由書を読み込み、そこに書いてある人物像になりきる

ということです。

繰り返しになりますが、ここで志望理由書で書いた内容とズレたことを言ってしまっても絶対に落ちないので安心してください。

考えられる質問に対する返答を用意しておく

実は面接で聞かれる質問は、ある程度予想できるんです。

王道のものだと、

  • どうしてこの大学に入りたいと思ったのか
  • 将来何がしたいのか
  • 大学で何を学びたいのか
  • 気になる研究室はあるか
  • 高校時代に頑張っていたことはあるか

などでしょうか。

それに加えて、志望理由書に書いたことは深堀りされると思っておいたほうがいいです。

僕の場合だと、

  • AIとゲームはどのように組み合わせられると考えているか
  • 「AIの倫理学」を読んで何を学んだのか
  • 陸上部で得られたことをどのようにして活かしていきたいか

などが考えられます。

これらの質問に対する返答をあらかじめ用意しておくことで、本番で急に焦る可能性がかなり減るでしょう。

もしまだ志望理由書を書く前の段階なら、答えやすい質問が来るようにわざと志望理由書でその単語を強調するのもおすすめです。

実際僕は「AIの倫理学」という本を強調して書き、本番でもそこを追求されました。

またついでに、

「最後になにか聞いておきたいことはありますか。」

という質問にも答えを用意しておくことをおすすめします。

多くの場合この質問を最後に聞かれますが、

「特にありません。」

というよりも、なにかしら大学に関することを聞いたほうが「この学校に行きたいんです」アピールができます。

模擬面接を行う

最後は模擬面接です。

実際、上の2つを実践しても、実際に声に出して伝える練習をしないと本番では緊張してしまう可能性が高いです。

模擬面接は主に高校や塾で実施してもらえます。

僕は駿台に通っていたので駿台で行いました。

的確なフィードバックをもらえたので駿台に通っている人にはおすすめです。

正直この模擬面接が本番で緊張しないための対策としては最も重要です。

また面接直前にはこれらの内容を見てもらいたいので、持ち物で紹介した「面接前に見ておきたいもの」には

  • 志望理由書のコピー
  • 予想される質問とその返答をまとめたもの
  • 模擬面接で指摘されたこと、フィードバックをまとめたもの

これらを持っていくのがおすすめです。

面接当日の行程

ではいよいよ面接当日の行程を紹介していきます。

改めて、理科大・葛飾キャンパスのものであることをご了承ください。

面接当日の行程は以下のとおりです。

  1. 会場に行く
  2. 待機教室を確認する
  3. 待機教室に入り、自分の席にすわる
  4. 面接時間まで待機する
  5. 面接を受ける教室の前まで移動して待機する
  6. 面接を受ける
  7. 帰宅する

以上です。

会場に行く

何が起こるかわからないので、時間に余裕を持って出発しましょう。

最低でも集合時間の15分前にはついてほしいところです。

確か10分前くらいからスタッフによる指示が出始めます。

待機教室を確認する

会場に到着したら、屋外に掲示されている紙を確認しましょう。

学科ごとに待機教室が記されています

待機教室に入り、自分の席にすわる

待機教室は普通の長方形型の教室で、2人用の机がたくさん並べられています。

机に番号がかかれているので、自分の受験番号がかかれた場所に座りましょう

1教室に2学科が待機するので学科を間違えないようにしましょう。

面接時間まで待機する

自分の席に座ったら、面接時間まで待機しましょう。

このときできるだけスマートフォンは見ないでください。

仮に禁止されていなかったとしても使わないのがマナーです。

持ってきているなら、ここで本や「面接前に見ておきたいもの」を見ておきましょう

もちろんトイレなども済ませておいてください。

1人あたりの面接時間は10~15分くらいなので、番号によっては面接が始まってからもかなり待ちます。

僕は0004番でしたが、40分ほど待ちました。

面接を受ける教室の前まで移動して待機する

自分の前の前の人の面接が終わったタイミングでスタッフの人に呼ばれ、面接を受ける教室の前まで移動します。

ここで前の人の面接が終わるのを待ち、終わり次第面接を受けることになります。

注意点として、面接後に待機教室には戻らないので自分の荷物はすべて持っていきます

もちろん面接教室内にも持っていきます。

どこかに置いていかないように注意しましょう。

面接を受ける

前の人が終わったらいよいよ面接です。

教室内はこのようになっています。

面接官は2人でした。

入室~着席

まずはドアを3回ノックしましょう。(2回でもよい)

「失礼します。」と言ってから入室し、面接官の方に一礼します。

その後ドアを閉めるのですが、この時できるだけ面接官の方に背を向けないようにしましょう。

後ろ手も失礼に当たるので少し回るくらいがいいでしょう。

そのあとは荷物置き場に自分の持っている荷物を置き、椅子の前まで移動します。

面接官の指示があるまでは座らないようにしましょう。

多くの場合、「自己紹介をお願いします」といったことを言われるので、

「○○高校から参りました、□□と申します。本日はよろしくお願いします。」

というように挨拶をして、座ります

面接

ここからは面接を行います。

あまり緊張しすぎずにしゃべるのが理想です。

参考までに、僕が実際に行った面接の雰囲気をお見せします。

言葉遣いや細かい内容の違いはあると思いますが、ぜひ雰囲気を感じてみてください。

面接官
面接官
ミスタ
ミスタ

きっかけは高校2年生のオープンキャンパスで、図書館をはじめとしたキャンパスのきれいさに惹かれて志望しました。その後いろいろ調べたところ、実力主義という理念であったり、関門制度の存在があったりと自分を律することのできる環境だということがわかり、自分に適していると感じたため志望しました。

面接官
面接官

本学はゲームに関する研究は行っていませんが、その点については問題ありませんか。

ミスタ
ミスタ

はい、問題ありません。私はゲームというよりもどちらかというとAIについて深く学びたいと考えています。貴学はAIに関する研究室を複数持ち、AIには力を入れている大学であるという風にとらえています。

面接官
面接官

ゲームとAIはどのように組み合わせられると考えていますか。

ミスタ
ミスタ

例えば、ゲームにおいてリフレッシュレートというものがとても重要なのですが、最近のゲームにはAIを用いて画像と画像の間の画像を作成し、挿入することで大幅にリフレッシュレートを増加させるという技術があることを知りました。エヌビディア社のDLSSという機能です。また、ゲーム内においてもAIによってより使いやすいUIが作れたり、NPCが決まった言葉以外をしゃべれるようになったりすることも考えられます。とにかく私はゲームとAIは使い手次第でいくらでも組み合わせることができるものだという風にとらえています。

面接官
面接官

卒業後の進路について何か考えがあれば教えてください。

ミスタ
ミスタ

将来はゲーム会社に就職して、貴学で学んだAIの知識をゲームに活かしていきたいです。

面接官
面接官

大学院については考えられていますか。

ミスタ
ミスタ

はい。基本的にはいこうと考えています。

面接官
面接官

オープンキャンパスに行ったということですが、気になった研究室などはありましたか。

ミスタ
ミスタ

現時点ではVRなどの技術も研究している赤倉研究室に特に興味があります。

面接官
面接官

他大学のオープンキャンパスには行きましたか。

ミスタ
ミスタ

はい。今年は貴学の他に2校のオープンキャンパスに行きました。具体的には中央大学と早稲田大学です。

面接官
面接官

「AIの倫理学」という本を読んだということですが、どのようなことを学べましたか。

ミスタ
ミスタ

この本では、AIについての正しい見方と現状を知ることができました。この本を読む以前はAIという名前しかあまり理解していないような状態でしたが、AIにまつわる様々な現実的な問題を知ることができました。具体的には、AIによって自動運転される車があったとして、車の前に突然小さい女の子が飛び出して来たとします。その際車が止まれない場合、女の子を引くかハンドルをきって壁に衝突するかを選択しなくてはいけません。壁にぶつかると乗車していた人が死んでしまうなら、どうするのが正解か、またその責任はだれにあるのか、という話題が1番印象に残っています。責任はプログラムを作った人にあるのか、車の所有者にあるのか、私にはわかりませんでした。しかしこういった見方をできるようになったという点で、この本を読んだ価値があったと考えています。

実は質問のほとんどが事前に考えてきた質問だったんですね。

予想外だったのは思った以上にゲームとAIについて詳しく聞かれたことくらいでしょうか。

そのため落ち着いて面接を終えることができました

ちなみに口頭試問はありませんでした。

退出まで

「以上で面接は終了になります」などと言われたら、席を立ち、一礼をして荷物置き場に行きましょう

荷物を持った後はドアの前に行き、再度面接官の方に向かってありがとうございましたと一礼し、部屋を後にします

僕は模擬面接で言われた、「動きと言葉を別々に分離して行う」ということを意識して面接に挑みました。

要は「よろしくお願いします」と礼を一緒にしないということです。

もしよければ意識してみてください。

帰宅する

面接が終わったら、待機教室には戻らずに、そのまま帰宅します

高校によっては面接のレポートを書かなくてはいけないところもあるのではないでしょうか。

僕は書かなくてはいけなかったので、内容を忘れてしまう前に帰りの電車でメモをしました。
(そのおかげで試験の詳細を書くことができました)

レポートを書かなくてはいけない人は、このタイミングでメモしてしまうことをおすすめします

あとはどれだけしくじっても絶対に受かってるんでごちゃごちゃ悩まないこと。

これにつきます。

さいごに

いかがだったでしょうか。

これ以上ないくらい細かく、具体的に書いたつもりなので少しでも当日の雰囲気が伝われば幸いです。

はじめにも紹介しましたが、別記事で指定校推薦のスケジュールの全体像も紹介しているので、まだの方は合わせて読むと、よりイメージしやすいと思います。

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