はじめに

こんにちは。
ミスタです。
この記事では指定校推薦で理科大に合格した僕が自分の体験談をもとに、そのすべてを語っていきます。
この記事はこんな人に向けて書いています。
- これから理科大の指定校推薦を受ける人
- 他校の指定校推薦を受ける人
- 指定校推薦という方式のスケジュールなどを知りたい人
僕の体験をもとにしているので、理科大以外の学校だと多少は内容はズレてくるとは思いますが、参考にしてみてください。
僕の受けた面接の詳細
改めて、僕は2025年度の指定校推薦で東京理科大学の工学部情報工学科を受験し、合格しました。
この学部は葛飾キャンパスにあります。
以下の内容は2025年度の、この学部・学科のものであることを承知の上読み進めてください。
指定校推薦のスケジュールとその詳細
ではいよいよ具体的なスケジュールの紹介をしたいと思います。
僕の場合のスケジュールはこんな感じでした。
- 高校内で推薦枠を勝ち取る
- 志望理由書などを書く
- 出願する
- 受験票が送られてくる
- 本番
- 結果発表
- 入学費を納入する
- 課題に取り組む
では1つ1つ見ていきましょう。
高校内で推薦枠を勝ち取る(~9月)
指定校推薦の最も重要なポイントはここで、高校内で指定校推薦の枠を勝ち取らなければいけません。
この際多くの学校では主に評定平均が見られ、次点で部活動などの課外活動を見られます。
なので指定校推薦を使いたいのであればとにかく評定だけはしっかり取っておくようにしましょう。
ちなみに、大学側の出願資格は以下のとおりです。
理学部第2部以外 | ・全体の評定平均値が4.0以上 ・数学、理科、外国語の評定平均値の合計が12.0以上 (経営学科のみ理科の代わりに国語でもよい) |
理学部第2部 | ・全体の評定平均値が3.8以上 ・数学科は数学の評定平均値が4.0以上 ・物理学科、化学科は数学、理科、外国語の評定平均値の合計が11.4以上 |
これらを満たしたうえで、各学科が指定する科目をすべて履修している必要があります。
ただ正直上記の評定平均ギリギリを取っていても、なかなか選考に通るのは難しいんじゃないかなと思います。
高校のレベルによって大きく異なりますが、できれば4.3くらいあると可能性が高まってくるんじゃないかなと思います。

僕は評定4.9でしたが、友達に4.2で選考に通っていた人もいたのでギリギリでも可能性は全然あると思います!
志望理由書などを書く(9月~10月)
出願書類の1つに学校推薦型選抜志願者調書というものがあります。
簡単に言うと、志望理由書のことです。
ただ理科大の場合、志望理由書を3つに分けて書く必要があります。
- 学部・学科を志望する理由、入学後に学びたい分野・テーマ及びその学習計画、大学卒業後を見据えた目標
- 学術的な要素を含む活動
- 高等学校での学習以外(課外活動等)に関する活動
以下詳しく説明します。
学部・学科を志望する理由、入学後に学びたい分野・テーマ及びその学習計画、大学卒業後を見据えた目標
これはいわゆる志望理由書ですね。
どうしてその学科を志望するのか、何がしたいのかなどを書きます。
字数の指定はありませんが、A4サイズの紙で12列書く欄があります。
正直内容が悪くても落とされることは無いので大丈夫なんですが、意外と文法や漢字のミス、第3者には伝わりにくい表現などがあるものなので、学校や塾の先生の添削はしっかり受けることをおすすめします。
学術的な要素を含む活動
これが他校では珍しい、特徴的な部分です。
ここには部活動などの課外活動ではなく、学業に関することを書く必要があります。
自由研究などで取り組んだ研究や科学オリンピック等の学術的要素を含む大会などについて書きます。
字数はA4用紙で9行分です。
ただ正直、そんなたいそうなことやっていないよって人が大半なんじゃないでしょうか。
僕もこの欄を埋めるだけでかなり時間を要しました。
後でお見せしますが、僕のおすすめは読んだ本について書くことです。
実はそうすることで他にもメリットがあるんですが、それについては後述します。
高等学校での学習以外(課外活動等)に関する活動
ここではいわゆる「高校生活で頑張ったこと」を書きます。
部活動やボランティア活動、留学経験などについて書きましょう。
字数はA4用紙で9列分です。
僕はサッカー部、陸上部と部活動をしていたのでここは書きやすかったですが、何もやっていない人からすると書きずらいと思います。
内容で落とされることは無いのでとにかく字数を埋めましょう。
体育祭や文化祭、宿泊行事などには書ける内容が転がっているかもしれません。
以上が学校推薦型選抜志願者調書の内容です。
文章だけだとあまりイメージがつかない人もいると思うので、参考程度に僕が実際に提出したものをお見せします。字が汚いのは見逃してください…


ここまででなんとなく何を書くかは理解できたと思いますが、ここで注意点。
- 内容に一貫性を持たせる
- 何を書いたかを写真を撮るなどして覚えておく
この2点だけはしっかりと意識してください。
なぜなら、試験本番ではこの学校推薦型選抜志願者調書の内容をもとに面接されるからです。
先ほど紹介した、読んだ本について書くという方法は、面接時に聞かれる質問を予想しやすく、対策ができる点がメリットになります。
出願する(10月)
学校推薦型選抜志願者調書が準備できたら、いよいよ大学に出願します。
出願はWeb上で行うものと郵送するものがあり、それぞれに期限があります。
Web上では、
- UKARO(ウカロ)の会員登録
- Web出願システムで個人情報の入力・出願写真(顔写真)のアップロード・入学検定料の納入・宛名ラベルの印刷
を行います。
こちらの期限は10/21~29でした。
郵送に関してはWeb上での作業で印刷した宛名ラベルを使用するのでWeb上での作業が終わってからにしましょう。
ここで注意。
出願書類を大学に郵送するのは高校です。
なので絶対に出願者本人が大学に郵送するなんてことが無いようにしてください。
必要なものは以下の5つです。
- 調査書
- 推薦書
- 学校推薦型選抜志願者調書
- 出願書類チェックシート
- 宛名ラベル
これらを封筒に入れて(宛名ラベルを貼って)、学校の先生に渡してください。
こちらの期限は10/28~30でした。
慌てることが無いように早めに先生に渡しましょう。
受験票が送られてくる(11月上旬)
出願が無事済むと、しばらくしてから受験票が送られてきます。
僕の場合は11/4に送られてきました。
これはWeb上で、UKAROにて送られてきます。
必ず印刷しておきましょう。
この受験票を本番の日に持っていくことになります。
受験番号がかかれていますが、おそらく1~15番くらいの間でしょう。
これは学科ごとに割り振られた番号で、本番では基本的にこの順番で面接を行います。
かなり前のほうだと焦る気持ちもわかりますが、みんな1桁や10番台なので安心しましょう。
僕は0004番でした。
本番(11月中旬)
ここまでくるといよいよ本番です。
僕の年は、
- 理学部第2部以外は11/16
- 理学部第2部は11/17
に行われました。
本番の詳細はこの記事で語るとあまりに長くなってしまい、全体感が分かりづらくなってしまうのでこちらの記事にまとめました。
ぜひご覧ください。
まあ正直、試験日と集合時間、集合場所だけ間違えなければ特に問題はありません。
緊張はすると思いますが、本当に落ちないんで安心して臨んでください。
結果発表(12月上旬)
結果はUKAROにて発表されます。
僕の年は12/6でした。
まず落ちませんが、とりあえずこれで一安心ですね。
…いえ、この後が1番重要なんです。
本当に気を抜かないでください。
入学金を納入する(12月上旬~中旬)
ここが一番注意すべきポイントです。
結果発表と同時に入学手続きができるようになります。
ただなんとこの期限が、12/6~12/16の10日間しかないんです。
合格通知でちょっと安心して放置しているとすぐに期限を過ぎてしまいかねません。
大金が動く上、銀行振り込みしか手段がないので、早めに行動しましょう。
本当に入学金を納入するまでは気を抜かないでください。
納入後2,3日でUKAROのステータスが「入学手続完了」になるので、これを見て初めて安心して大丈夫です。
理科大の課題の片鱗が見えているような気がしますね。
課題に取り組む(1月~2月)
指定校推薦自体はこれで終了ですが、理科大は指定校推薦で早期に受験を終えた人に向けて課題を課しています。
内容は、
- 数学の問題集
- 読書
- 学科独自課題
です。
数学の問題集
数学の問題集は12月の下旬に送られてきます。
問題集とはいっても本ではなく、問題がたくさん書かれた紙の冊子です。
全部で15章ありますが、ほとんどの人は9章から15章を行います。
(経営学部で数Ⅲを未履修の人のみ1章から8章)
1章あたり20問の問題があり、これをすべてノートやルーズリーフに解いて提出します。
読書
大学ホームページ上の「学科が推薦する図書」に載っている図書、もしくはこれらを参考にした大学で学びたいことに関する図書を読み、その要約と自分の考えをまとめて提出します。
図書は1冊以上(3冊まで)で、大学ホームページから印刷した原稿用紙を使用します。
学科独自課題
全学部共通の課題は上記の2つですが、このほかに各学科ごとに課題があります。
中にはこれがない学科もあります。
僕の学科(情報工学科)は、
- TOEICの過去問を1~2年分解く
- 行列の導入を勉強し、添付された問題を解く
でした。
期限は、
- 数学問題集、読書は1/31
- 学科独自課題は2/28
でした。
また注意として、数学問題集と読書は自分で大学に提出する前に、その前に高校の担任の先生のチェックがいるということです。
忘れずに印鑑をもらいましょう。
さいごに
ここまでお読みいただきありがとうございます。
指定校推薦の全体像は見えましたか。
いろいろ言ってきましたが、本当に注意すべきは
- 本番の試験日・集合時間・集合場所を間違えない
- 入学金の納入の期限
この2点です。
ここさえ間違えなければ、指定校推薦はまず落ちません。
面接で何を言っても基本は受かります。
なのでこの記事でスケジュールを把握し、悠然と構えていれば問題ありません。
もしそれでも不安なら、先ほども紹介しましたが面接本番についてはこちらの記事で詳しく紹介しているので、この記事も読んで不安要素をなくしておきましょう。
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